まずは、キューバってどんなところなのかを簡単にご紹介しますね。海やリゾートが好きな方はカリブ海をイメージするでしょう。歴史好きの方はチェ・ゲバラが活躍した国として有名ですし、釣り人であれば、ヘミングウェイが愛した地としてもなじみがあるのではないでしょうか。

キューバ全体の土地の面積は、日本の本州の半分程度ですが、カリブ海で一番大きな島国です。そんなキューバの首都は「ハバナ」。ハバナの街は、新市街と旧市街に分かれていて、それぞれ違った魅力を楽しむことができます。

昔はスペインの植民地だったことから、公用語は「スペイン語」が話されています。

通貨は「ペソ」。外国人用のCUC（クック）ペソと、キューバ人用の人民ペソと別れています。ですから私たちが、キューバへ旅行する際には、クック通貨を使うことになります。

現地で両替をする場合は、ホテルなどに両替場所があるかチェックをしておきましょう。（ただし、ホテルはレートが良くありませんので、CADECAという両替所での両替をおすすめします。）

キューバと日本の時差はおよそ14時間差（サマータイムは13時間）。日本よりキューバが14時間遅れです。

天候は、赤道が近いこともあり、キューバの気温は20℃を下回ることはほとんどありません。年間を通して、25℃前後の過ごしやすい気候です。気温が一番高くなる8月は、28℃から30℃近くなるので、サングラスや日焼け止め必須といえるでしょう。ですが貿易風が吹く関係で、体感温度は実際の気温より過ごしやすいと思います。（でも、やっぱり暑いことには暑いですw）

日本でもそうですが、外が暑い分、建物の中は冷房が効いていますので、薄手のカーディガンや羽織ものは持って行った方がいいでしょう。

キューバにはもともと先住民族が住んでいましたが、1492年コロンブスが発見して以降、スペインがキューバを植民地化していきました。

その後、1762年に一時的にイギリス領となりますが、その翌年にはすぐにまたスペイン領となり、それ以降は米西戦争まではスペイン統治が続きます。

1860年には世界最大の砂糖王国となり、葉巻の扱いもするようになってきたキューバは徐々に国が潤っていき、キューバ人は裕福になっていきました。

裕福になってきたキューバではスペインからの独立の機運が高まり、1868年には第一次独立戦争、1892年には第二次独立戦争が勃発、1898年には、アメリカがキューバに加担し、米西戦争が勃発。この戦いにアメリカが勝利し、キューバは400年におよぶスペインからの統治から独立することになり、1902年キューバ共和国が誕生します。

独立国家とはなったものの、実質はアメリカの軍政下にあったキューバでは、親米派のバチスタ政権を倒すべく、カストロがゲバラと共に武装闘争を開始。そして1959年ついにバチスタ政権を打倒。これを「キューバ革命」と呼んでいます。

キューバ革命後、カストロはキューバの首相となり、アメリカとも友好な関係を築こうともしますが、なかなか折り合わず、キューバは当時米ソ冷戦の真っただ中だったロシアに接近し、キューバは社会主義国となります。

ソ連に近づいたキューバに対し、アメリカは国交断絶を宣言します。一方、アメリカとロシアの中はどんどん悪化し、ついにロシアはキューバに攻撃用ミサイルを設置。それを確認したアメリカのケネディ大統領は、キューバの海上閉鎖を通知するなど、緊張状態にあった。

しかし、ロシアのフルシチョフ大統領が、アメリカがキューバへ侵攻しないことを条件に、ミサイルを撤去したため、キューバ危機は終焉を迎えます。

2008年にカストロが退任した後、弟のラウル・カストロが議長に就任。彼はアメリカとの関係改善に努め、2015年オバマ政権化でついに「キューバの雪解け」を実現する。

お互いの首都に54年ぶりに大使館を設置し、国交を回復しました。

以上、簡単にキューバの歴史をおさらいしましたが、幸か不幸かキューバにアメリカの資本が投入されていなかったからこそ、キューバの良さが保たれたと言ってもいいのではないでしょうか？雪解けを果たした今、キューバには多くのホテルが建設され、近代化に向けて目まぐるしく発展していっています。

古き良き時代のキューバを堪能するなら、まさに「今」がチャンスなのかもしれませんね！

ということで続いては、ハバナでおすすめの観光スポットやレストランをご紹介したいと思います。

最初にご紹介したいのが、キューバに訪れたら絶対に散策してほしい地域「旧市街」です。

コロニアル建築が立ち並ぶ、レトロで、とっても味のある場所。海風で風化している感じも、不思議とオシャレに感じます。1982年にはユネスコの世界遺産にも登録されています。

世界的に有名な小説家ヘミングウェイが『誰がために鐘はなる』を執筆したホテルとして有名なこのホテル。ヘミングウェイが宿泊していた511号室は、当時のまま残されていて、彼の私物も展示されています。宿泊者は無料、それ以外の方も有料ですが入る事ができます。

ハバナ旧市街の中心地に位置しているので、アクセスも抜群です。

時間のある方は屋上のレストランも是非訪れてみて！ハバナの街が一望できる、とっても素敵なお店です。

「キューバ革命について色々知りたい！」「キューバの歴史に興味がある！」という方には得にオススメのこちらの博物館。革命以前はバチスタ大統領の官邸だった建物は、入るだけでも、その価値はあります。キューバ革命で、カストロやゲバラがキューバに上陸するときに乗ってきたグラマン号も展示されていますので、ゲバラファンにはたまらない場所です。

旧市街とは異なり、近代的な建物が立ち並ぶ新市街に革命広場はあります。内務省の壁に描かれているゲバラの肖像画は、キューバを代表する名スポットです。キューバを訪れたら、ここに立ち寄らなければ始まらない！

スペイン植民地時代から、幾度となく襲撃を受けているキューバでは、4つの要塞があります。歴史を感じさせる要塞を観光してみるのも、キューバを知る上では欠かせない観光スポットと言えるでしょう。

ラテン音楽が流れるカラフルな建物が印象的なオビスポ通り、カフェや雑貨屋さんなど、所狭しと並んでいるので、お土産などもこちらの通りで買えちゃいます。

歩いているだけで、とっても陽気な気分になりますよ♪

ちなみに、先ほど両替の話をしましたが、オビスポ通りにCADECAがあるので、両替したい時はこちらが便利だと思います。両替の際はパスポートを持参しましょう。日本円以外で両替したい場合は、カナダドルかユーロがおすすめです。

ここからは、バーや、レストランをご紹介していきますね。

最初にご紹介したいのが、キューバで一番の名店といってもいい「ラ・フロリディータ」。ヘミングウェイが通ったことで一躍有名になったバーです。

ここへ来たら頼んでほしいのが、なんといっても「ダイキリ」！「パパ・ダイキリ」を頼めば、ヘミングウェイが飲んでいたダイキリと同じ味が楽しめちゃいますよ。

ラ・フロリディータに続き、キューバでは有名なモヒートのお店です。こちらも、ヘミングウェイが通ったことで知られている名店です。モヒートだけではなく、料理をとても美味しいので、旧市街に立ち寄った際はぜひ訪れてみてくださいね。

予約をして行くことおすすめしたい、人気のレストラン「ラ・モネダ・クバーナ」。ハバナの中ではちょっと高級レストランです。ですが、日本国内の高級レストランの比ではありませんのでご安心を。おすすめの席はなんといっても屋上のテラス席。ハバナの町並みを眺めながら食べる新鮮な海の幸の料理は、本当に最高です！生演奏の音楽も楽しむことができ、食事の時間をより一層、楽しい時間にしてくれますよ。

ハバナ旧市街の中心に位置していてる、5つ星ホテル。こちらのロビー階のカフェのメニューにあるキューバンサンドイッチは、訪れたら食べてみる価値ありです。「街中でうろうろするのも面倒だし、お店もどこで食べたらいいか良くわからない」と悩んでいるようであれば、迷わずこちらのホテルに直行すると良いかもしれません。また、屋上のプールサイドにあるBBQグリルも絶品！

ハバナのおすすめスポットをご紹介しましたが、ハバナにはまだまだおすすめのレストランや観光スポットがたくさんあります！

もっと詳しい情報を知りたい方は、ネット情報に頼るのもいいですが、六本木にある「HAVANA　VEGAS」というバーに行ってみるのもいいかもしれません。

シガーの種類も豊富でお好きな人は、とっても楽しめる場所。キューバ通のオーナーに、キューバの情報を色々教えてもらいながら、モヒートやダイキリを楽しむことができますよ。

キューバの基本情報や、おすすめスポットをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか？キューバの魅力が少しでもお伝えできていれば幸いです。

次回はキューバの高級リゾート、「カヨラルゴ」についてご紹介したいと思います！